手掌では母指球部など、足は土踏まず部に出現する硬い病変で、膿疱水疱を認めます。症状が足白癬と酷似しているため、市販の水虫薬を外用している方もいらっしゃいます。
原因
詳細は不明ですが、慢性扁桃炎や、う歯、歯肉炎、副鼻腔炎、中耳炎、虫垂炎、胆嚢炎などの病巣感染を合併することが知られています。歯科金属アレルギー説もあります。又、喫煙者に多く発症する傾向があります。
治療法
最強のステロイド外用剤とビタミンD3軟膏が有効です。当院では行っておりませんが、紫外線治療も有効です。病巣感染の疑われる症例では抗菌薬の内服も行います。
慢性・再発性の経過をとりますが、数年で軽快する例が多く、根気よく治療をすることが必要です。
皮膚ばかりでなく、約10%の症例で胸肋鎖骨関節、脊椎、仙腸関節などの関節炎を合併し、その場合はその治療を行います。